お盆のお供えって、地域や宗派によってもいろいろしきたりが違って難しいですよね。
お盆のお仏壇にあげるお膳を作るのにもいろいろ決まりがあります。
嫁ぎ先だったらお義母さんに聞ければ一番いいけれど、それができないときもありますよね。
何度かお義母さんと一緒に準備していたけど、今年からは一人でやらないといけなくなったってこともありますよね。
ここでは、お仏壇のお供えするお膳について、基本から丁寧に説明していきます。
お膳の配置や簡単な献立もお伝えしますよ。
また、お膳っていつ下げればいいの?それを食べてもいいの?という疑問にもお答えしていきます。
お盆のお供えのお膳について、しっかり調べていきましょうね。
お盆のお膳の配置はどうするのが正しいの?
お膳の配置について、一例をご紹介します。
宗派によっても違いがあるので、ご確認ください。
1.飯椀
ご飯が炊けたら、最初にお供えのご飯をよそいましょう。
白飯か炊き込みご飯を丸くなるようによそってください。
2.汁椀
お味噌汁もしくはお吸い物をよそいます。
3.壺椀
和え物、お浸し、酢の物を入れます。
煮豆でもいいですね。
4.平椀
野菜の煮物、高野豆腐やこんにゃくなどの煮物をよそいましょう。
できるなら五品目使えるといいですね。
5.高杯
酢の物やお漬物をよそいます。梅干でもいいですよ。
お漬物は2切れ乗せるようにしてくださいね。
お箸は、右隅においてくださいね。
ご飯にお箸を立てると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは四十九日までです。
それ以降のお膳には、右手前にお箸をおいてくださいね。
お膳については、セットになっているものも売られているので、そこで買えばそれ得るのも簡単です。
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そして、仏様が食べやすいようにお箸がおいてあるほうを仏様に向けてお供えしてくださいね。
うっかり、箸が自分のほうにあるとそれは反対ですからね。
またすぐに食べられるようお椀のふたもとってお供えしてください。
お盆のお膳のレシピは?簡単な方法はある?
精進料理の基本
仏様にお供えするお膳は精進料理です。
精進料理には、肉や魚を使用せず、野菜や豆類を中心に使います。
お寺ではお出汁は昆布やシイタケを使い、鰹出汁は使わないほど厳格に守られています。
いくら生前のご先祖様が好きだったからといっても、仏様の世界にいると好みも変わるそうです。
お肉やお魚でない好物をお供えしてくださいね。
そして、お供えはご先祖様を守ってくださる仏様にするものなんですよ。
ご先祖様をよろしくお願いします、と仏様にお供えをしているんです。
なので、お供えにはお肉とお魚は使わないというルールを守っていきましょうね。
そして、使ってはいけないお野菜も決まっています。
にんにく、ねぎ、玉ねぎ、にら、らっきょうは精進料理には使いません。
情欲や憤怒が起こるとして禁止されているんですね。
なので、精進料理を作るうえでの注意点は二つですね。
1.肉と魚は使用しない
2.にんにく、ねぎ、玉ねぎ、にら、らっきょうを使用しない
これさえ守れば、あとはいつもの和食で十分です。
お盆の期間中毎日作るのは大変という方は、お煮しめをたくさん野菜でつくっておき、それを取り分けるのも簡単ですね。
1日目は人参とシイタケ
2日目はがんもどきと昆布
3日目は全部のお煮しめ
などとすれば簡単にできますよね。
どうしても、時間がなくて作れないという方は、簡単に作れるフリーズドライのタイプも売られているので試してみてもいいですね。
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水の子の簡単レシピ
水の子のレシピもお伝えしますね。
水の子はたくさんのご先祖様や供養してくれる家族のいない霊にも召し上がっていただけるようにという意味が込められています。
たくさんのお米とお野菜を細かく切って、お供えしましょうね。
作り方
1.お米を一握り(1/4カップ程度)を軽くとぎます。
2.なす(1/2本)、ニンジン(1/2本)、キュウリ(1本)を小さくサイコロ状にきります。
3.蓮の葉を器にし、1と2と水を入れて盛り付けます。
作り方はとっても簡単ですが、お野菜を毎回こまかく切るのは時間がかかりますよね。
そこでワンポイント。
お野菜はまとめて切り、それぞれ野菜を分けてお水につけておきます。
なすは、つける前に何度か水を交換してアクをしっかり抜きましょう。
そうすればなすの色がかわることもなく、きれいなまま3日間持ちますよ。
とうもろこしなどをいれてもいいですね。
また、ハスの葉がないときは、フキの葉や里芋の葉でも代用ができます。
最近では蓮の葉に似せた器が売られているので、それを使ってもいいですね。
お盆のお膳はいつ下げるのが正しい?食べてもいいの?
準備ができて、お仏壇にお供えをできて一仕事終えた気持ちになりますね。
でも、次に困るのが、お膳を下げるのはいつ?ということですよね。
お供えはいつするの?
お盆の期間でお膳をお供えするのは、8月13日の夜から16日までです。
8月16日に送り火でご先祖様を送るまで、毎食後お膳をお供えしましょう。
といっても、毎食はちょっと大変という方は一日一回にすることもできます。
それでも朝は、きれいなお水をお供えすることは忘れないでくださいね。
そしてご飯を炊いたときに、一番にそれを仏様にお供えしてください。
お供えの時間は、食事をする前がいいですね。
お供えはいつ下げるの?
仏様にお供えをしますが、仏様は食べ物自体でなく、食べ物の湯気や香りを召し上がります。
なので、湯気が消えるころには下げていいんですよ。
お供えしたものを仏様からいただくことがマナーでもあるので、食べ物が傷んでしまう前に下げましょう。
自分たちの食事前にお供えをして、お線香をあげます。
そこから自分たちの食事の用意ができたら、仏様のお膳を下げてしまっても大丈夫。
また、自分たちの食事が終わったときにお膳を下げるのもいいですね。
お供えは食べていいの?
先ほどもお伝えしましたが、仏様にお供えしたものはお下がりとしていただくことがマナーです。
なので、食べ物が傷む前に食べましょう。
お盆は夏場なので、お供えをしたら早めにお膳を下げて、お下がりをいただいてしまうといいですね。
お盆のお膳のマナーについてのまとめ
お盆のお膳についてまとめました。
それぞれの家庭によってしきたりが違うこともありますが、基本を学んでおけばあとは少し変更するだけで済みますね。
お膳の配置や、献立などもしきたりに乗っ取りながらも、ご先祖様を思って用意をすれば喜んでいただけますね。
今年のお盆はしっかり準備して迎えましょうね。
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